上棟吉日
皆様こんにちは。
イエノワ コーディネーター小林です。
近頃すっかり秋めいてきて、過ごしやすく心地が良いですね。
読書の秋ということで、最近読んだ本をご紹介致します。
【 木に学べ 】
法隆寺や薬師寺の建造物の修復を手掛けた、当代随一と謳われた〈宮大工棟梁・西岡常一〉による、自身の経歴と生き方についての語りを記録した本です。
「 ” 木を組むには人の心を組め “ というのが、まず棟梁の役目ですな。職人が50人おったら50人が、わたしと同じ気持ちになってもらわんと建物はできません。」
樹齢千年以上のヒノキが材料となり、法隆寺の伽藍が出来てから千三百年。
「凄いのは千三百年前の人々がすでにヒノキの良さを知っていたことだ」
とにかく、深く、熱く、一つ一つの言葉には、現代に生きる私たちが忘れかけていた日本文化の深奥が滲みます。
意外にもとても読みやすい作品です。皆様是非。
そんな名作を読み、あっつあつの心のまま訪れた、I 様邸上棟の日。
天候に恵まれ、御施主様ご家族の笑顔に会え、とても良い日となりました。
内装のお打ち合わせを無事に終え、残すところは現場でのお打ち合わせのみです。
今回の計画は、THE・モダン。
仕上げに木を一切使用せず、ホテルライクな一邸に仕上がります。
硬質的なものを合わせていくのはバランスをとるのがとても難しく、色見に関して特に悩みました。
お客様にとって、常に最良のご提案をし、最良の決定へ導くことが私たちの使命だと思っております。
ご家族様の理想が現実となりますように。
これからの工事がとても楽しみです。