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余 白
こんにちは。IENOWA設計担当 一級建築士の堀内です。
今月はイベント等の予定も無いので、携わっている案件の進捗をご報告します。
甲州市塩山で計画している平屋建ての案件は、プランがほぼ決まり詳細図作成に注力しております。
塩山と言えば、名刹恵林寺・向嶽寺等があります。仕事で塩山方面に行く際には、後学のためにと、仕事そっちのけで、訪れるようにしています。
社寺建築に訪れると私はとりわけ廊下が印象に残ることが多いです。
先が見えないことによるワクワク感や、廊下の途中で程よく、または急に開けた場所に庭木が現れて季節を目の当たりにしたり、次の空間へ訪れるために心を整える準備をしたり、仕上げに使われいる素材の美しさを再認識したりetc・・。見る角度によっては、無駄に思える余白に大きな意味があると感じます。
そんな余白を意識して、計画した今回の住まいは、その佇まい、インテリアとも気品ある建物になります。きっと長く気に入っていただける、一邸になると確信しています。
中央線の線路に近く、車窓から見たときに、控えめで衒い無き美しい建物を確認するために、まだ電車の乗車経験が無い娘二人を連れていくその日を心待ちにしています。